前線通過

夜明けとともに雷鳴が鳴り渡り、拙宅近くにも落ちたらしく、地響きがありました。
涼しくなるかと思いましたが、梅雨のような蒸し暑さで、風呂場の掃除をかねてシャワーを浴びること数度にわたりました。
明日は久しぶりに都会へ足を伸ばすので、今日は専ら机に向かって文字起こしの作業に専念しています。

根が詰まると本に手を伸ばします。
手元には生島遼一の『芍薬の歌』があり、これは前にも記したように著者から多田道太郎に宛てた謹呈の辞が添えてあります。
近頃蔵書のゆくえが何かと話題になっていますが、貴重な資料・文献以外は、このようにして市中に流れていくこと自身は悪いことではないと思います。実際「寄贈」される本の内容はやはり収蔵するに堪えないものがほとんどでしょう。

知の巨人のような方でその蔵書のありよう自体が、その方の思想を理解する上で不可欠だというのでなければ、いたしかたないことと思います。
ただ、何にでも「百パーセント」でとか「絶対」とかいうスタンスでいけば頭を打たれます。筒はいずれ一杯になります。
学術的にどうしてもという、資料全体にわたる知識、見識に基づく判断が互いに大事になのでしょうか、なやましいことと思います。

話はかわりますが、時々読み返す本が在ります。

書斎の王様』 (岩波新書 黄版)で「図書」編集部編となっています。1985年刊行。夏の昼下がりに読むのにちょうどいい本です。

f0373024_10504448.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-18 14:36 | Comments(0)

盆明け

お盆が明けて世間はまた日常に戻りました。
日中は自宅作業なので、外に出るのは早朝か夕方です。
今朝も夜明けとともに走り出し、約25キロ里周りをしました。ちょっと湿気が高いです。
世間が動き始めた頃には帰宅。シャワーを浴び、塩入り麦茶を飲んで朝食。のち仕事にかかります。

*夜明けとともにこちらも活動してますね。
f0373024_07341905.jpg                             


















*朝ご飯はこれ
f0373024_07350983.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-17 07:36 | Comments(0)

オオシロカラカサタケ

前線の影響か、昨日から断続的に雨模様となりましたが
朝方にはなんとか上がったので、今朝はちょっと野洲川河口辺りまで走りました。
今朝の収穫は下の写真のキノコです。
農道の脇に目にも鮮やかな白い姿。今を盛りと?開いておりました。
傘の上には小さなコオロギがくつろいでおりましたが、果たして毒はないのか。

調べてみるとどうやらオオシロカラカサタケのようで、そうなると毒キノコらしいですね。
ものの本によると「熱帯地方のキノコであり、そもそも日本には存在しないキノコだった」 らしいです。
うーむ。

くるくるっと廻って距離は約40キロメートル。平均速度は20キロでした。

f0373024_08500540.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-16 08:51 | Comments(0)

その時代

雨雲レーダーを見ながら行動計画を考えるこの頃ですが、
今日はさすがに終日在宅して文字起こしの作業をつづけました。
取り組んでいるのは幕末明治に活躍した書家の伝記原稿ですが、
作者は書についての学が浅いので、どうしても本質にたどり着けません。
それが分かっているので、当該人物の周辺をぐるぐる廻ってその厚みを増そうとしているので、
ちょっとうんざりすることがあります。
しかし、幕末維新期を彩る人物が多数登場するのを眺めていくのは、それなりに面白いですね。
ちょっと前に中村真一郎の『賴山陽とその時代』を読んでおいたのが、かなり役立っています。

*わたしの仕事場はリビングの一隅です。昔なつかしゼットライトを入手しました。もちろんライトはled。
 壁の額は、上記伝記の人物の末裔の方の作品です。
f0373024_18341777.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-15 18:34 | Comments(0)

畦豆

明け方冷えて、思わず蒲団をかぶりました。炎暑のピークは過ぎた感じです。
夜明けと共に走り出して、三上山の方まで行ってみました。大通りは家や大型店舗が並んでいても、
ちょっと路地を通り抜けるとまだまだ田舎の景色が広がっています。
畦にアゼマメが植えてある田んぼ減りましたね。草刈り機で雑草の刈り払いをするのに邪魔なんでしょう。

*この写真を撮ったあと東京行きの始発新幹線が走っていきました。
f0373024_08340455.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-14 08:35 | Comments(0)

お盆

お盆に入りました。
昨日は思いの外涼しく、空気のにおいもこのあいだまでとは違っていました。
季節が入れ替わった思いがしましたが、今日はどうでしょうか。
しばらく残暑が続くとしても、次第に秋めいてくるとよいですが。

久しぶりに仏壇を開けて、線香を上げることとしました。

*田んぼの様子です。朝露が光っています。
f0373024_07530736.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-13 07:56 | Comments(0)

立秋後数日

健康のためになっているのかどうかはわかりませんが、毎朝2時間ぐらい自転車にまたがり、ご近所を走っています。
日中の気温はまた゜まだ厳しいものがありますが、秋の虫が鳴き始めました。立秋とはよくいったものです。
帰ってシャワーを浴びて、軽く朝ご飯をとって、さあ仕事。
意外に気温が上がらず、まるで昔の夏休みのような涼風がカーテンを揺らします
本当はここで風鈴の音もほしい所です。

午後通勤用ミキストの前後タイヤを総替えしました。650の38A。
ふわふわしたランドナー用タイヤです。前のタイヤは7年もちましたが、終に腹がはじけてしまいました。
一汗かいて、ラジオを付けたら、拓郎とかまやつの懐かしいメロディが聞こえてきました。いいお盆です。

*みっちりと育った稲田です
f0373024_08455671.jpg
















*石山寺にて。このモニュメントシジミの貝塚をイメージしてるそうです。作者をみたら同級生(近持イオリ君)でした。
f0373024_08475636.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-12 08:48 | Comments(0)

蒸気機関車の思い出

夜明けとともにさっと里周りをしてきました。
残暑厳しいですが、穂ばらみのしてきた早稲の稲田の上をトンボが飛び交い、秋の気配すら感じる朝でした。
帰宅後、久しぶりにyoutubeをのぞきました。蒸気機関車の映像が好きですね。
たとえば
https://www.youtube.com/watch?v=9gtu7s6hYHs
これの2/4の後半から4/4にかけてよく見ます。よくとれた記録映画ですね。画像はデジタルになっていくらでも鮮明になる現代ですが、それだけじゃない。光線の扱いもうまい。音楽も「前衛的」。時代性もとりこんでいると思います。
還暦前の私ですが、蒸気機関車体験はあまりなくて草津線から関西線、そして参宮線と乗り継いだD51くらいでしょうか。動輪の大きさに驚いた記憶があります。

*ちょっと色づいてきましたね。こちらは人力どす。
f0373024_10202764.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-11 10:15 | Comments(0)

夕暮れに向かって

終日文字起こし作業。
夕刻、気温の下がるのを見計らって、川辺を走りました。
台風が降らした雨で増水した瀬田川。久しぶりの洗堰全開で、渦を巻くほどの水流でした。

*近江八景「勢多の夕照」です。
f0373024_20073510.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-09 19:46 | Comments(0)

胆大小心

結構近くを通ったようですが、夜半に雨戸を鳴らしただけで台風は通り過ぎたようです。
文字起こしの作業も飽きたら、しばらく読書タイムに切り替えです。
上田秋成の晩年の随筆『胆大小心録』。岩波文庫に入っているのですが、絶版なので古書店から送って貰いました。

内容を けなされている本居宣長の記念館のサイトから引用しますと

上田秋成の随筆。文化5年(1808)成る。163章。異本もある。晩年の秋成が思うままに書きつづったもの。というより大半は毒舌。
京都は「不義国の貧国じや」、富士谷成章は「あほう」、書家・加藤千蔭は字もたいしたことがないし歌も下手で文盲だが、上手いこと大黒様が家に入ったので繁盛するだけだ。宣長は「尊大のおや玉」で、「ひが事をいふて也とも弟子ほしや古事記伝兵衛と人はいふとも」 と言いたい放題。その中にも、自分の生い立ちや、また狐や狸が人を化かすことを真面目に論じ、秋成という人を知る上では欠かすことが出来ない資料である。

とあります。京都人をけなすことけなすこと、どこぞのセンセにも『京都嫌い』という本が在りましたが、さすがにこちらが上手です。といって大坂を褒めるわけでもない。町と田舎、というか秋成のお眼鏡にかなわないのは「田舎者」ということでしょう。ちょっとイヤミが過ぎる感じもしますが、これが雨月物語や春雨物語の作者なのでしかたがない。徹底的な町人目線でしかも身分を超えていく見識と自信がある。江戸時代の底力を感じますね。
「胆大小心」というタイトルも意味深です。しかし、よくぞ伝わったというきがしまする。

f0373024_06405228.jpg

[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-08 06:38 | Comments(0)

毎日が日曜日ですが

暑いです。溶けるほどに・・・・
終日文字起こし。五時間くらいぶっ通し。ちょっと調子が出てきましたね。
キーストロークの深いオーソドックスなキーボードにしたらぽんぽん打てるようになりました。
夕刻知的障害のある方たちによる寸劇「浦島太郎」を鑑賞。
いやぁ面白かったです。涙が出るくらいに。
明日は台風のようですね。適度な雨だけいただきたいものですが・・・。

読書はスタンダールの『赤と黒』(岩波文庫/生島遼一訳)。恥ずかしながらいままで読んでませんでした。


[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-06 20:46 | Comments(0)

朝から暑い

朝四時に起床。だんだん早くなります。
不眠症でもうりますが、
朝ご飯の用意をして、出発です。
夜明け前、ヒグラシ、ウグイスいろいろ啼いています。
今年はヒグラシが多いみたい。猛烈な暑さとの予報でしたが・・。

瀬田川を遡って石山寺門前。大門はまだあいていませんが
門前で手を合わせる人の姿もちらほら。
仁王さんも白いほこりをかぶって暑そうです。
門前に瀬田川がありますのに、数百年来水を浴びられたこともないそうです。
帰宅してこちらはシャワーですっきりしました。
日中は翻刻作業。夕刻よりスタンダールを読み始めました。

*棟瓦が今のように平べったくなくて、適度にひずんでいて隙間があくのでそれが棟の重さを感じさせずかろやかな感じになってるんですなぁ。
f0373024_08164187.jpg



[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-05 08:17 | Comments(0)

無言の重さ

本日終日在宅して、原稿の文字化に専念。

夕刻富士正晴の『帝国軍隊に於ける学習・序』に目を移して読了。
記録文学というべきでしょうか、死んでった人々を「記録」せずにはおれなかった
そんな著者の表題作です。

今年も新聞紙面を戦争や原爆のことが載る季節になりました。
亡き父は飛行隊の整備士として多くの同世代の若者を見送りました。
老母は京都で「動員」の日々でした。京都はまだ平穏でしたが、
京都駅前の東本願寺で家族と泣きながら分かれる出征兵士のことは繰り返し語りました。
父は殆どなにも語りませんでした。

家人の亡父は中国中部から南部はてはベトナムあたりまで行っていたようです。
浄土真宗の僧侶でしたが、ほとんど何も語らなかったといいます。
今ネット上のコメント欄などには、どんな世代の方か、勢いばかりよい
また侮蔑の言葉が飛び交っていますが、父たちの無言の重さは所詮分からないのだと思います。
言葉の軽さと無言の重さを考えさせられる季節です。

[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-04 17:09 | Comments(0)

休業三日目

早朝一時間あまり自転車。
帰宅後再度朝食をとり、ポストをのぞくと仕事のネタが届いていました。
ネタとは戦前に書かれたある人物の伝記原稿。いわゆるペラですね。
200字詰め原稿用紙で数百枚ありますね。千枚いくかも。

筆者は新聞記者。いわゆる文屋くささがあり、あまり読ませる文章ではありません。
しかも結局は未完に終わっているので・・。
ま、しかし資料としては貴重でなので、この際活字化するです。
今日はともかくパソコンに向かって四時間あまり取り組みました。
途中医者と薬局、銀行に出かけ、夕刻涼しくなってから二時間あまり自転車にまたがりました。
ちょっと乗りすぎで、前立腺に悪そうなので、明日はゆっくり起きて、仕事に専念しましょう。

読書のほうは富士正晴の『帝国軍隊に於ける学習・序』未来社を中葉まで読みました。
戦時下、中国戦線での体験に基づく異色の小説です。
いわゆる「戦時強姦」のことを含めて、前線での兵士と性欲処理や「徴発」のことなどがなまなましく書かれています。当然隣国の「慰安婦」問題が頭に浮かびますが、こういうことを体験した人でないと(著者は戦時強姦をしないと誓いを立てて従軍しています)、議論が絵空事になったり、自分の理想の押しつけになってしまうのがよくわかります。

思っていたよりも薄い本でして、これがもっと大著だったら、もっと世間的なインパクトがあったと思います。内容はこれだけでも十分深いのですが・・・。
ただこの作品、果たして小説なのかというと、どうなのかなという気はしますね。

これについては→ http://sumus2013.exblog.jp/24338039/
という評価もありますね。

f0373024_16132309.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-03 20:27 | Comments(0)

発心

休業2日目
昨日昼過ぎに一時でしたが相当な降りがあり、
そのせいでしょうか、一気に気温が下がり、
昨夜は心地よく休むことができました。
子供の頃の夏休みは、いつもこんな感じでしたね。
今朝は四時半に起床。母親の朝ご飯の用意をして
自分も味噌汁とご飯でおなかを膨らまして、それから自転車にまたがりました。
昨夜の冷気の余韻があり、1時間半あまり里周り。
みんなが勤めに出られる前には帰宅です。

午前中たまっていた本の整理に大汗をかき
一服してから、上田秋成の春雨物語にある「樊噲」を再読。
現代語訳もありますが、原文も平易なので、味わいながらよめます。
樊噲が発心するのは、物語の本当に最後近くですが、
それまでの悪行のなかにも「発心」の種は覗えます。
午后は同じ秋成の「青頭巾」を読みました。


江月照松風吹
  江月(こうげつ)照らし 松風(しょうふう)吹く
永夜清宵何所為
  永夜(えいや)の清宵(せいしょう)何の所為(しょい)ぞ

秋成は奥深くておもしろいですね。



*夕刻の草津宿本陣界隈です
f0373024_18233738.jpg

[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-02 11:21 | Comments(0)

終日読書

休業初日。
午前中老母の送り迎え。
時々意味不明の会話になり、困惑することが多くなりました。
帰り道に園芸店に立ち寄りハイビスカスを求めました。
これって草じゃなく木のようです。

終日読書。生島遼一『水中花』昭和47年 岩波書店 読了。
明日から3冊目に入ります。

夕刻日が傾いてから、自転車にまたがり墓参り。
そのあと、1時間ほど里周り。
瀬田川に浮かぶ若人のボートやカヌーの動くのを眺めておりました。

*田舎の駅のトラス
f0373024_18283244.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-08-01 18:24 | Comments(0)

天満宮にて

日曜日でしたが、午前中出勤し、子供とたわむれました・
午後遅めに帰ってきて、近所のユニクロへ、Tシャツ二枚。
ちょっと湿気か゜とれてきたので、里周り。

写真は近所の天神さんの境内に立てられた筆のモニュメント。
芸道の守護だから筆なんでしょうね。なかなかおもしろい。

でも付近に石鳥居の笠木の破片なんかが残してあったりするので
もしかすると地震か何かで壊れた柱を再利用したのかもしれません。
根固めのあたりと微妙な角度なんかを見ると、
書きながらそんな気がしてきました。
あんまり暑いので一休みさせていただきました。

生島遼一『鴨涯日日』読了。碩学のエッセイ。
続いて行きましょう。

f0373024_17243541.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-07-30 17:25 | Comments(0)

不快指数

なかなか湿気が去りません。
ホントに梅雨は明けたのかしらん。
5時前に目覚めて、朝ご飯をささっと食べて
自転車にまたがり里周り。

まるでお湯を張った風呂場でこいでいるような高湿度です。
いやはや不快指数は100パーセント。
1時間半ばかりで帰宅。すぐさまシャワーを浴びて
午前中は庭掃除。今年は花の廻り年でしょうか
わんさかと咲いた百日紅の花殻を剪定します。
まだまだ花枝が伸びてきています。

昼食後、中山道を北に向かって走りました。
もう夏休みですが、子供の姿がみえませんね。
帰路は風に押されるようにしてすーっと帰宅。
走ってばかりの土曜日でした。

*京都駅のトラス。一部に2代目京都駅の部材がのこっているらしい。
f0373024_17571944.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-07-29 17:42 | Comments(0)

買いだめ

都合により、8月から仕事を休むことになりました。
たぶんそのまま亡霊してしまうことでしょう。
そんなわけで、時間があることになったので、読む本を買い込みました。
生島遼一『芍薬の歌』
生島遼一『水中花』
生島遼一『鴨涯日日』
生島遼一『鴨涯雑記』
生島遼一『蜃気楼』
富士正晴『帝国軍隊に於ける学習・序』
富士正晴『贋・久坂葉子伝』
松尾尊兊『中野重治訪問記』
このうち生島遼一『芍薬の歌』は著者から多田道太郎への献呈の辞が見返しに記されていました。
さて、どこから読もうかな。

*炎天下稲穂が出てきました。
f0373024_19305895.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-07-28 21:27 | Comments(0)

『切腹考』をよむ

少し前に新聞の書評欄に載っていた伊藤比呂美の『切腹考』文藝春秋社刊。
気になってすぐ買ってありましたが、しばらく寝かせておきました。
今朝から読み始めて、今夜中には読了見込みです。

たしかにおもしろい本ですね。
鴎外選集に親しんでいる私にとってはね。
なかなかこういう剛胆な感じで読んでいく人ハいないと思う。
「近世の死」と「普請中の近代」を一身に受け止めたのが鴎外の文学だと思うのですが
いやぁおもしろかった。とくに中盤あたりまで。

切腹試技とでもいうのでしょうか、そのあたりグロな感じがなんともという批評もあるようですが
たとえばヴォヴァリー夫人の最後のところヒ素をあおって苦しみながら死んでいくエマの描写
なかもなかなかグロですが、あれがあるから読んでしまうという所もあるわけで。
自死、とくに切腹とか服毒というのは惹かれるところがある。

さまざまな生と死をだーっとつないで、さらしていく筆力はすばらしいけど
後半の伴侶の介護やその死、熊本地震のところはある意味タイムリーなのですが
ちょっと息が続かなくなって(当方の読みの問題だとは思いますが)
やはり鴎外とのからみのところだけでよかったかなという気もしますね。
f0373024_20110184.jpg
[PR]
# by seta_shijimi | 2017-07-26 20:11 | Comments(0)