東海道を北へ

先々週は東海道石薬師宿まで走りましたので、今日はそこが振り出しです。
地元公民館の駐車場を拝借して自転車を組み立てます。

ところで宿場町はその外れの、
見附とか追分といったところに意外に風情があるんですね。
本陣とか問屋場とか町の中心のところより、そういうところに惹かれます。
広重だってメインのところを描いているのは少ないはずです。

まずは石薬師の北、地蔵様。お休みどころになっていて、くつろげます。
置いてある旅のノートにコメントを寄せて、それから日永の宿へ向かいます。
国道を地下道でパスしたり、遠回りしたりと、現代の旅は面倒なところもありますね。
それとこのあたりから名物トンテキという看板が出てきます。
豚のステーキなんでしょうか。

杖突坂は、元禄の昔芭蕉翁が馬に乗って下るとき、あまりの急坂で落馬した名所。
たしかになかなかの勾配で、坂の上から見晴るかすと、四日市のコンビナートが遠望できます。
近鉄名古屋線にそって、やがて東海道は四日市へ。
近鉄四日市駅の周りに大きな商業施設ができて商店街は昔日の賑わいを失いましたが、
町なかの公園にすばらしい建物を見つけました。

昭和四年に一人で四万円を寄付して建てたとあります。
この町は空襲でほとんど壊滅的被害を受けたのですが
奇跡的にこの建物は残ったとか、昭和初期のモダンな感じがよく、
周りの今の建物よりずっと魅力的でした。

http://blackface.exblog.jp/19979445/

今日は桑名までいくつもりでしたが、なんとなく風邪気味なのと、
日曜に遠出するので今日の結びの宿は四日市となりました。
大通りの公園のような分離帯で、弁当を食べて、もと来た道を帰ります。

ポカポカ陽気のなか、鈴鹿の山並をみながら、ゆっくり走りました。
走行距離は往復で50キロくらい。土産は伊勢うどんです。

✳︎四日市のコンビナートが遠望できます。こういう景色は広重的です。
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✳︎杖突坂・左手に芭蕉句碑が建っています。道路には滑り止めがあります
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✳︎四日市の商店街。絵に描いたような「昭和」。
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✳︎昭和四年建築の旧図書館。改修されて市民活動に使われています。
スクラッチタイルやレリーフ装飾も素敵です。
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# by seta_shijimi | 2016-12-02 19:12 | Comments(0)

ラデツキー行進曲

ラデツキー行進曲といってすぐ思いつく人は?

https://www.youtube.com/watch?v=YWNRIkGhbos

あっ、あれね。
先週からどうやらドイツ語圏の本に目が行くようになり
今朝からは、ヨーゼフ・ロートの『ラデツキー行進曲』上・下 岩波文庫
に取り掛かりました(カフカはどうなったんや)。
帯の言葉に曰く

「絢爛のウイーン、頽廃の国境地帯、混乱の東部戦線
 一族三代の運命を通して、鋭い歴史叙述と深い情感が描き出す、
 多民族国家ハプスブルグ帝国の落日。ナチスの猛威迫る1932年、
 放浪のユダヤ人作家ロートが書き上げた畢生の大作。」

煽りますね。
じっさい上・下二冊で700頁近くになる長編なんですが、
最初の3頁読んだところで、これは面白い。
この週末はこの二冊を堪能するつもりです。

で、やっぱり解説は先に読みました(笑)。

明日は少し仕事して、宿場巡りの続きをしたいと思っています。
クルマに自転車を載っけて、峠を越えて、
まずはこのあいだたどり着いたところまで行きます、
そこで自転車を下ろして、そーっと走り出す。
行けるところまでいってみよう。

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# by seta_shijimi | 2016-12-01 21:09 | Comments(0)

コートを出した

今季初めてコートを出しました。
まだ、ダウンのライナーはつけませんが、やはりほっとしますね。
モンベルのコートだけど、特にアウトドア仕様ではなく、フツーのステンカラーコート。
たぶん生地が特殊なのかな。軽いですね。
コートを初めて着たのは高校生の時です。
ベージュのステンカラーコートを学生服の上に着たら、ちょっと大人になった気がしました。
今高校生でそんな格好をするのはいないでしょうね。
その後、アウトドア的なパーカーになり
四十代以降はまたベージュのステンカラーコートに戻りました。
たぶんこれからもずっとそう。

今日は昨日触れた『カフカ寓話集』を読もうとしたのですが、
一緒にカバンに入れた池内さんの軽いゲーテ評伝『ゲーテさんこんばんは』を読み始めたら
これがとても面白くって止まらず、行き帰りの車中と待合時間でほぼ読み切ってしまいました。
「ぎょえて とは誰のことかとゲーテ言い」のゲーテですね。
『ファウスト』と『若きウェルテルの悩み』も未読なのですが、読んでみようかなと気にならせます。


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# by seta_shijimi | 2016-11-30 19:36 | Comments(0)

カフカ体験

師走がすぐそこに来ていますが、ちょっと寒さは足踏み状態。
仕事場でもスタッドレタイヤにいつ履き替えるかが話題になってはいるのですが
この雨が止んだら、どうでしょうか。
私は基本電車通勤で、雪が降ったら乗らないので、スタッドレスタイヤも持ちません。
帰りの夜道に急に雪が降り出して、ヒヤヒヤしたことはありますが・・・。

まだそんな気配もない帰り道、久し振りにブックオフに寄って本を物色しました。
ブックオフも、読書人口の減少の波を受けてか、かつてほどの元気はありません。
単行本などは、かなり値を下げているように見えますが、お客さんは多くないですね。
今夜は池内紀訳の『カフカ寓話集』(岩波文庫)にしました。

始めて外国文学を意識して読んだのが、たしかカフカ。当然『変身』ですよね。
中学一年生のときでなかったかと思います。これが私のカフカ初体験。
なんとも不条理な物語で、「毒虫」になった青年が、家族に邪険にされるところなど
とくに印象に残っています。

これがまた、なかなかに面白い池内さんの「解説」によると、カフカはこんな人物。

  好んで手紙を書いた。恋人ができると、会うよりも手紙のやりとりに熱心だった。
  同じ日の朝に書き、夕方に書き、真夜中に書き、それでも足りなくて追い書きを
  送ったこともある。
  同じ女性と二度婚約して、二度とも破棄した。相手の女性は結局、べつの男性と
  結婚したが、かつて婚約した男の手紙は捨てなかった。カフカ自身は受け取った
  手紙は全部処分した。だから原書で七百頁もある『フェリーツェへの手紙』は、
  さながら奇妙な書簡体の告白録のように、ひとえに男の手紙のみを収めている。
 
カフカの作品じゃないけど、訳者の作品としては、『ある女流詩人伝』青土社 2012 が
とても印象深いですね。小ぶりの本で、装丁も感じがいい、でも内容は深刻なお話です。



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# by seta_shijimi | 2016-11-29 21:02 | Comments(0)

センリョウ マンリョウ

マンリョウの実がたわわに?実りました。
隣にはセンリョウもあります。
センリョウより実のなる数が多いのでマンリョウ。
伊那谷に彷徨した俳人井月の口癖は「千両、千両」だったとか
「万両」じゃなかったのか。
百両、十両という花木もあるそうです。

迎春準備なんかで植木市が紹介されるとかならずでてきます。
来たる歳の豊穣の予祝する意味なんですね。
コーヒーの実のような深紅の彩りが、深い緑色の葉に映えます。
雨はゆっくり落ちてきます。

午後も雨はやまず、かえって雨脚が強くなってきました。
今日からしばらく男所帯なので、ここ数日間の食事をスーパーで仕入れ、
つけっぱなしにしているストーブの灯油を買い足しに行きました。
夕食は牡蠣のシチューと餃子。
私は炊事洗濯料理は一通りはやれるので
もし、一人になることがあったとしても、全然不安はありません。
でも息子たちはどうかなあ。包丁を持った姿もみたことがありませんね。
通りすがりの下の子(二回生)今聞いたら、リンゴはむけないといっています。
剥くときになったら剥くだろうともいいました。
はー、そうゆーもんかな。

食後は先日求めた井伏鱒二の『川釣り』を読みました。
タイトルからすると釣随想のようなものかとおもわせますが、
短編もあり、本当に巧みな作家だなあと感心させられました。

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# by seta_shijimi | 2016-11-27 13:21 | Comments(0)

繊細な観察眼とユーモアに満ちた…… と表されるボーヴ。
初めて手にした作家です。
デビュー作『ぼくのともだち』
短編集なので帰宅後2時間ほどで読了しました。

「孤独がぼくを押しつぶす。ともだちが欲しい。本当のともだちが!」
第一次大戦の傷病で貧しい年金生活を送る青年のなんともトンチンカンなともだち(恋人)探し。
妄想が唯一のエネルギーになっているヴィクトール君。
ははーん。こーゆーオトコって洋の東西を問わずいるんですね。
おまえだよ!って。

とっても、とまではいえないけれど、結構おもしろかったですね。
戦前フランスのベストセラー作家だったのが、忘れ去られ、
何周か回っていま世界的に読まれているとか
「先の者が後になり、後の者が先になる」聖書にも書いてある通りです。
フランス人の現代作家としては、
ロジェ・グルニエ(グルニエは最高です)ぐらいしか知らないので
ボーヴも、もう何冊か読んでみましょう。


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# by seta_shijimi | 2016-11-26 20:14 | Comments(0)

かい人21面相

昨日読了した『犯罪百話』のうちもう一つおもしろかった「作品」を忘れていました。
それは「かい人21面相」、グリコ森永事件の犯人による一連の脅迫状です。
我が家の近所にも出没した21面相。こうやって読むとなかなかの文才ですね。
これをアンソロジーに入れた編者もなかなかのもの。

最初の脅迫状から、休戦せんげんまで
ずーっと読んでいくと、おのずと奥深い事件の深層へと導かれていく思いがします。
ここでは関西弁、大阪弁かな、これが大きな役割を果たしていますね。
圧倒的なリアリティが湧いています。
これが標準語だと軽いでしょうね。
ご一読をお薦めします。1984年(昭和五十九年)の事件ですか、
私が就職した翌年になります。遠い昔になりました。

午後一時間だけ拘束される仕事があったので、好天でしたが遠出はできず
朝に一時間半、夕暮れまで一時間、里周りを走りました。
明日は終日雨のようです。
これから徐々に寒くなりますが、
個人的には、暑いのより寒いほうがいいですね。
引き締まっていく大気の中を走り抜けていくのは、むしろ好きかもしれません。

*街路樹も秋の見納めです
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# by seta_shijimi | 2016-11-26 17:15 | Comments(0)

明るい窓

我が家の女性(老母88歳・家人xx歳)今夜はテレビに釘付け。
そう、フィギアスケートの応援に余念がありません。
ユズル君ほんまきれい!とか、足が長い!  色が白い
あのキラキラの衣装 男前 とか言いたい放題
うっとりとしております。
まさに「羽生ユズルは日本を救う」状態

男の私はその技量には感じ入りますが、
たとえば女子フィギアをこんな感じで見入るかというと
そうはならないので、これは女性固有の嗜好でしょうか。
皆様どうぞ、お楽しみください。

かわいいから男前に変貌してきた羽生君の前では
何を言っても色あせるわけですが。
今日は『犯罪百話』を速攻で読了。楽しませていただきました。
鶴見俊輔の『三面記事の世界』、
野坂昭如の『戦慄の少年院時代』
内田百閒の『泥棒三昧』がよかったですね。

帰り道本屋さんによって、次の次の一冊を求めました
エマニュエル・ホーブの『ぼくのともだち』白水社Uブックス
オビに「ダメ男小説の金字塔」とありますがはたして…。


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# by seta_shijimi | 2016-11-25 20:33 | Comments(0)

スケールが違う

東京は十一月にしてはや初雪とか。
地球温暖化という一方で、こういうこともある。
もっと大きな動きのことらしいんですねえ、温暖化というハナシは。
科学オンチには不思議に感じます。

以前京大の地質のセンセをお連れして仕事先を走っていたら
そのセンセ曰く昔は、このあたりを大きな河がこうざーっとこっちに向かって流れていた、
なとと、見てきたようなことをのたまうので
「いつの話ですか」と尋ねたらうん十万年前のハナシ・・・・。
スケール、モノサシですね、それが全然違うので、
こういうお仕事はうらやましいなあと思ったことがありました。

午後は研修ででかけ、前の大きな芝生の広場を散歩しました。
晩秋の斜光線に色づいた山肌を輝かせる遠くの山をみて、
雑念を払って、うん十万年前のことを想像してみようとしました。
昔はゾウが歩いていたところらしいですが
今はシニアのご夫婦が数組ウォーキングをしているだけ。
あきません。
人間相手の勉強にはもう飽きたので、
生まれ変わったらそんな学問をやってみたいですねえ。



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# by seta_shijimi | 2016-11-24 19:57 | Comments(0)

爆読の予感

承前
今日膳所のオウミ堂で求めた本は
・梁瀬一雄訳注『発心集』角川文庫 100円
・小沢信夫編『犯罪百話』昭和編 ちくま文庫 100円
・井伏鱒二『川釣り』岩波文庫 100円 
で合計たったの300円でした。これは値打ちでした。

発心集は鴨長明の集めた仏教説話集、私は『日本霊異記』とかこの手の本が昔から好きです。
こういう説話は道心のない人に説いて、それを起こさせるというものですが、
実際はそこに描かれている不道心者の行為こそがおもしろいのですね。

『犯罪百話』はちくま文庫にいくつかあるアンソロジーの一つ。
『東京百話』天地人三冊はつとに私の愛読するところでしたが、今回はこれ。
ほかに『温泉百話』(東・西)二冊というのもあるようですが未見です。
解説者でアンソロジーを編んだ小沢信夫は好きな作家です。

『川釣り』は釣の名手だった井伏の釣にからむ随筆・短編集。
その冒頭に「釣りの好きな人は案外せっかちで好色だということである」と書いてあります。
「岡釣り」ということでしょうか?

ところで私の本の読み方は、邪道ですが、解説からまず読むことです。
それからおもむろに本文を拝読します。
解説はかならずしも作品を「解説」しているとはかぎりません。
セールストークに終始しているようなものもあり、それだけで作品たりえているものもあります。
複数出ていたら、解説者で選ぶということもあります。

と、いうわけでいずれもこれから読み始めます。
この頃モーレツに読むようになってきましたね。
ヒマだからでしょうか。 「小人閑居して…」。




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# by seta_shijimi | 2016-11-23 18:08 | Comments(0)

名残の紅葉

朝方木枯らしが雨戸をならしていました。
名残の紅葉もいよいよ見納めかと思い、
今朝は近場の三井寺へ走りました。

たしかに先の土日曜日あたりがピークだったかもしれませんね。
しかし、舞い散る紅葉のなかを逍遙することができました。
西国観音霊場の観音堂へ向かったら
客殿で大津在住の映像作家中島省三さんの写真展をしていたので入りました。
観音堂はたびたび訪れていますが、客殿に入るのは初めてです。

受付に上品な尼さんが座っておられ、丁寧に出迎えてくださいました。
広いスペースが中島さんの主として空からみた琵琶湖の写真で埋め尽くされていました。
70年代後半、琵琶湖総合開発によって変貌(破壊)されていったことを
新旧の写真を対比することで、静かに、しかし力強く訴えていました。

湖畔から何本も突き出すエリ(琵琶湖独特の漁法、一種の定置網)に迫る湖岸堤に目を見張りました。
失われた文化、暮らし、歴史への哀惜、なし崩しにしていくもの
それに間接的にであれ荷担している私たちに、厳しいまなざしが注がれていました。

今湖周道路を使ったサイクリング(ビワ一)が注目されています。
私は軌道に乗って走る気分になるので好きではありませんが
その湖周道路がエリを切り裂いて造成されていく様を写したカットは、
未来へ伝えるべき写真と思いました。
いいものを拝見しました。
帰り道、膳所のオウミ堂によって文庫本を三冊買い、
また西武によって昼ご飯を求めました。
店内は静かにクリスマスソングが流れていました。

午後、山手の霊園に向かい、父の眠る墓の掃除をしました。
霊園のすぐ脇に名神高速道路のサービスエリアがあり
墓参りのあとときどき寄ることにしています。
各地のナンバーのクルマが並び、観光バスからお国言葉が聞こえてくるのは
なんとなく、旅行気分を味合わせてくれるのです。

コンビニ前のテラスで休んでいた私よりちょっと上ぐらいの夫婦。
旦那のほうが曰く「工藤静香と斎藤由貴ってあの辺ややこしいんだよね…」
私は思わず吹き出しそうになりました。
わかるなあ、この感覚(笑)。
ちょっと笑顔になって、文化ゾーンを周回して帰りました。

*比良は時雨れているようです。
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*今年の紅葉も見納めです
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# by seta_shijimi | 2016-11-23 13:07 | Comments(0)

暖かい一日でした。
日曜の夜から読み始めた『禅とオートバイ修理技術』を
今日の帰りの電車のなかで読了しました。

精読とはいえませんが、ともかくも読み通したという感じです。
この本については、多くのサイトやブログで言及されているので
ここでは重ねて紹介しませんが、
私の第一印象は一篇の「アメリカンロードムービー」を観る思いがする。
といえばよいでしようか。

哲学的思考と狂気、父親と息子、そしてオートバイによる旅。
基本的には悲劇であり、終章は読者を宙づりのままにさせてしまうものですが
これは、これで悪くないかもしれません。

たしかに難解ですが、その終わりではなぜか目頭が熱くなるのを止められませんでした。
この二日間かなり集中して読み、私の中にある狂気が触発される感じさえありました。
一方、とらわれていたこころのもやもやが去って行く思いもありました。
こころを激しく揺さぶる、不思議な本ですね。

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# by seta_shijimi | 2016-11-22 20:16 | Comments(0)

禅とオートバイ修理技術

珍しく全く自由な日曜日。
午前中隣町の自然観察の森へ。
前回きたのはたしか六月かな、シダの若葉がきれいでした。
雨上がりの晩秋の里山は、ちょっとこもったにおいがしています。
老人のようなにおいというと変ですが・・・・。
最寄りのJAでは農業祭をしており、
おばさんたちのフラダンスという奇妙なものを拝見しました。
家への土産はいつもの善光寺ういろです。

昨日寺町の三月書房で買ったのは
ロバート・M・パーシングの『禅とオートバイ修理技術』上下 早川書房。
午後から読み始め、けっこう引き込まれています。
まず、タイトルが秀逸ですが。
1974年の作品で米国ではベストセラーだったらしい。
四十年前の本ですが、ひきこまれますね。

金曜日、石薬師近くで西に向かって東海道を歩いていた青年に、草津で出会いました。
金曜夜は関、昨夜は石部泊あたりだったか。無心で歩いている、修行僧のような顔をしてました。
夕方までには京都着くことでしょう。

*セーター一枚で走れるほど、今朝は暖かかったです。
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# by seta_shijimi | 2016-11-20 13:40 | Comments(0)

絵画は「窓」ということ

雨は昼までにやみました。
昼食を早めに済ませて、上の子を連れ出して京都へ(もちろん今日は電車)
寺町のギャルリー宮脇での巌谷国士先生のお話
「シュルレアリスムと絵画」を聞きに行きました。
ギャラリーは満員で、いつもながら、いつの間にか話が始まり
一時間半堪能させていただきました。

じっさいシュルレアリスムは難解ではありますが、
これが巌谷先生の手にかかると、魔法のようにわかってくる。
ま、魔法にかかってしまうのですが、今回はかなり得心がいけました。
息子も楽しかったようです。
引き出しの数と奥行きが並大抵でないので、いつ聞いても新しい発見があります。
このことはまたいずれ、書いてみたいと思います。

*寺町通り(御池より上ですが、結構な数の外国人観光客でした。
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# by seta_shijimi | 2016-11-19 18:29 | Comments(0)

東海道(伊勢路)を走る

朝のうち仕事を済ませて、今朝は県境を越えて三重県に入りました。

関(亀山市)の西の追分にクルマを止めて、ここから東海道を下っていきます。
関・亀山・庄野・石薬師と走り、同じルートを戻りました。

どこまで行くかは決めていなかったんですが、午後から曇ってきて
寒くなってきたのと、ちょっと早めに家に戻って母の世話もあるので
今回の結びの宿は石薬師にしておきました。

こういう自転車旅には、「輪行」といって自転車をバラして袋に入れて
電車に乗り込むのがよくやられています。
ま、今回はちょっとお試しです。
ルートは基本的には往路は緩い下り、
関西線にほぼ平行して、旧東海道が走っています。

今回一番印象深かったのは、石薬師出身の歌人、佐佐木信綱の記念館でした。
展示室だけでなく、生家もあり、とても行き届いた感じがしました。
こういうことがきちんとできている町は尊敬しますね。

国道一号線が大規模に改修されているので、東海道は所々で見失いそうになりますが
そのあたりは嗅覚も働き楽しめました。全行程55キロでした。
気温が低く、体のほうはちょっとくたびれたかな。
帰り道クルマを走らせて鈴鹿峠を越えるとき、さすがに眠たかったですね。

 明日は京都で巌谷先生のお話。楽しみです。

*町並み整備のされた関宿です。全部が古いわけではありませんが
 電柱と電線がないと、遠近感が尋常でなくありますね。
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*城下町の亀山。武家屋敷の門ですが、屋敷は残っていませんでした。
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*加佐登あたり。関西線が走っています。
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*庄野は街村のような宿。こんな資料館がありました。
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*ここから石薬師に入ります。なかなか風情がある一里塚の跡。
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*石薬師の佐佐木信綱記念館です
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*この歌を作詞したのが信綱です。
 わかりますか?  唱歌「夏は来ぬ」です。生家に入るとこれが静かに
 流れていました。https://www.youtube.com/watch?v=-C94pOuj9II
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# by seta_shijimi | 2016-11-18 17:10 | Comments(0)

読み進める

スーパームーン、後の四日目。
たしかにまだ大きいですね。
出勤時、青白い西の空に輝いていました。
今度の大接近は17年後とか、私生きてますかね?

『尾崎士郎短編集』二日目。今日は「蜜柑の皮」「大逆事件」「菎蒻」を読了。
前二作は大逆事件を、もう一作は二・二六事件を扱ったもの。
四年ほど前大逆事件百年の時、首謀者の一人とされ幸徳秋水とともに処刑された
大石誠之介のいた紀州新宮を訪れました。
仕事の写真一カットをとるために、夜中の三時に出発し紀伊半島を半周して
新宮に着いたのが朝八時だったように記憶しています。
それから那智、さらに本宮へクルマを走らせ、帰り道再び新宮に立ち寄りました。

ちょうど佐藤春夫記念館で、事件百年記念の展示をしており、解説を拝聴しながら見学しました。
大逆事件は当時の桂内閣による政治的謀略事件とされていますが
いまだに謎が多い事件です。
辻原登さんの『許されざる者』が家でとっている毎日新聞に連載されており
いくらか知識がありましたが、別件でいった熊野行きで、
「その場所」にたどりつけたことは僥倖でした。
やはりいってみるのと、いかないのとでは大違いですね。
そのあと私は文化学院の創始者で、大石とも関係のあった西村伊作に
興味が起こりいろんな本を読みました。

新宮川河口の新宮は学生時代に一度入り、二度目でしたがやはり不思議な場所ですね。
いたずらに聖地視するのはどうかと思いますが、あの河口まわりや、
本宮へ上がっていく新宮川の有様は
のんべんだらりんと広がった近江盆地に育った私には確かに異世界でした。
今日の作品もその事件そのものよりも、人間描写が中心で
というより、事件そのものは当時書けなかったのですが
処刑直前の関係者の心境をえぐった「蜜柑の皮」がよかったですね。
それと「菎蒻」も戦時に向かうなかで時をえられれば這い上がろうとする
人間の浅ましさを描いていて読ませました。

今夜は遅く職場を出ました。
帰り道はさすがに冷え込みました。

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# by seta_shijimi | 2016-11-17 22:12 | Comments(0)

月光を浴びる

冷えましたが、よい天気でした。
話題のスーパームーン。
あれは一昨日のことだけなのでしょうか。
今夜はその三日後になりますが、
ちょうど大きなお月様が東の空に上がっています。

月光を浴びながら潮騒だけが聞こえる暗い海辺の道を、
自転車を押しながら歩いたことがあります。
瀬戸内のとある島でした。
月夜の野道しか歩いたことのなかった私には忘れられない体験でした。
「月夜」と「闇夜」という言葉もいずれは「死語」になるのでしょうか。
子供の頃、我が家は野中の一軒家だったので、
闇夜だとバスを降りた国道から、手で探るようにして帰らなければなりませんでした。
一本杉の陰が長く伸びて、恐ろしかった。闇は何もかもが怖かったですね。
でも思い返すと、あの暗闇のなんと饒舌だったことでしょう。
明るければむしろ昏い・・・・。
潮騒の夜道が一生の思い出になったのが当然のことのように思われます。

今朝から尾崎士郎の短編にかかりました。
尾崎士郎といえぱ『人生劇場』ですが、
編者によれば、短編こそこの作家の体質がよく現れているとか。
電車の中で「河鹿」「落葉と蝋燭」「三等郵便局」「秋風と母」
そして「瓢山河」の5編を読んでしまいました。
どれも読みやすいですが、このうちでは「落ち葉と蝋燭」が気に入りました。
まだ続きます。

*写真は近所の紅葉です。
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# by seta_shijimi | 2016-11-16 13:40 | Comments(0)

木枯らし?号

出勤時雨だとやむなくクルマ通勤となります。
山間の道を抜けるわけですが、雑木の紅(黄)葉がやや盛りを過ぎ
徐々にくすんだ色になり、冬へと近づいていく感じです。
平地とは日によっては三度くらい低いですから、季節の進み具合もその分早いようです。

写真は職場の駐車場でみたきれいな落ち葉。
昨夜からの雨に洗われていっそう鮮やかでしたが
お昼過ぎには茶色くしなびていました。まさにフィナーレですね。

職場を出ると強い風に木々の枝が激しく揺さぶられていました。
木枯らし何号かしら。
路肩にいったん吹き寄せられた落ち葉が
まるであなた任せに右往左往を始めていました。
今朝残っていた葉も明日は、枝を離れていることでしょう。

明日から『尾崎士郎短編集』(岩波文庫)を読み始めます。
これはなかなかおもしろそうです。

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# by seta_shijimi | 2016-11-15 19:16 | Comments(0)

舞台袖

一度寒さに震えさせられると、薄着がためらわれるわけですが
今日は、上着もいらないほどの陽気になりました。
私は一日舞台袖で進行を見守りながら、昨日の疲れが出たのか
ときどきうつらうつらとしていました。

ブログを長続きさせるには、話題を多く持つことももちろんですが、
まず短気を起こさないことが肝要です。
私も通算すると十数年のブログ歴?がありながら、
立てては壊しを繰り返し、最長で三年続いたのがありましたでしょうか。
いずれも、なにかの拍子でふと心の窓を閉じたくなる私の短気からおこったことでした。
読んでもらうためのブログのはずなのに、独り言でいたかったりする。
ブログを閉じることで反発してみたりする。
自意識過剰? 自分でも困った性格です。

その点、現在お気に入りにリンクしているブログは、いずれも長寿なものばかりで
たとえばパジャマ雄三さんのブログは、ランドナー(自転車の種類です)というニッチな分野
の愛好者のためのブログですが、読者の篤い支持があることは、そのアクセス数をみれば一目瞭然。
めだった話題のあるときも、ないときもサービス精神が絶えません。カテゴリに「どうでもよいこと」
なんでのが立ててあるのは、この方の心の余裕を示すものでしょう。

柳居子さんは京都の市井のご意見番。イノダ本店の、地元席の常連さんでもあります。
よい意味での「いけず」精神が横溢しています。

またデイリースムースさんは、京都在住。画家、装丁家であり、かなり間口の広い教養人でいらっしゃいます。
旧ブログにリンクされているブログをのぞくだけでも値打ちがあります。
お連れ合いのナベツマさんのブログや旅行記もおもしろい。
だいたい同世代になりますね。

チョートクさんは写真機家を自称する写真家ですが、紙ベースのときから数えると二十年以上
読んでいるように思います。ストレートフォト よいですね。

ま、そんなすごいブログには、その足下にも及びませんが、一人でも読んでいただけるよう
今回は、心がけたいと思います。できるところまで・・・。


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# by seta_shijimi | 2016-11-13 19:13 | Comments(0)

山あり、川あり、街あり

好天に誘われて入洛しました。
京都には、山あり、川あり、街ありなんでも揃っていて
飽きるということがありません。
自宅から1時間あまりで東山まで入ります。
下鴨の糺の森を通って、いつものヴェルディさんでモーニング、
西に向かって、烏丸からいったん今出川まで下り
さらに西陣から衣笠へ走りました。

R大学近くの公園の銀杏の色づきが鮮やかでした。
とって返して西陣を走り抜け、一条戻り橋を渡って烏丸まで、
こあたり、どこを走っても楽しいです。
それは、「小さい」ものがいっぱいあるから。
もちろん大きい通りや、変哲のないビルや奇をてらったマンションは増えました。
小さいものが圧倒的に多い、それが心をときめかしてくれるのではないかと感じています。
御所だって広いけど、大きいという感じはしないんです。
鴨川も、東山も寺社も、なにかミニチュアのような、それを鳥瞰しながら自転車を走らせる。
そんな気分にさせるものが、京都の町にはありますね。

お昼になったので御所近くのパン屋さんでお昼のパンを求め、
御所の中で昼食です。観光客も多いけれど
町の人がのんびりくつろいでいるのがよい。

丸太町を寺町まで走り、三月書房でムックを一冊。
19日に来る予定のギャルリー宮脇のウインドウをのぞきます。
隣の一保堂はタクシーで乗り付けるお客さんが多いですね。

河原町丸太町角の自転車のお店で、キャラダイスの大きめのサドルバッグを買いまして
これに入れるものを買わなきゃということで
今度は西から東へ鴨川を渡って百万遍を過ぎ、古書善行堂にて、
種村季弘さんの本を三冊購入。
『怪物のユートピア』『箱の中の見知らぬ国』『薔薇十時の魔法』
まさに爆買いです。

サドルバッグをぱんぱんにして満足の体でご帰宅。
逢坂山を越えたら滋賀県はえらい寒かったです。
 これで約70キロ、今の季節なら100キロは大丈夫ですね。

*糺の森。静かですねぇ。
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*鴨川のどんど近くでえさを狙うシラサギです
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*モミジの紅葉もだんだん進んできましたが、これはイチョウです。
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*天神様も紅葉が楽しめました
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*ナンのカレーパンなどです。おいしゆうございました。
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# by seta_shijimi | 2016-11-12 15:23 | Comments(0)