名残の紅葉

朝方木枯らしが雨戸をならしていました。
名残の紅葉もいよいよ見納めかと思い、
今朝は近場の三井寺へ走りました。

たしかに先の土日曜日あたりがピークだったかもしれませんね。
しかし、舞い散る紅葉のなかを逍遙することができました。
西国観音霊場の観音堂へ向かったら
客殿で大津在住の映像作家中島省三さんの写真展をしていたので入りました。
観音堂はたびたび訪れていますが、客殿に入るのは初めてです。

受付に上品な尼さんが座っておられ、丁寧に出迎えてくださいました。
広いスペースが中島さんの主として空からみた琵琶湖の写真で埋め尽くされていました。
70年代後半、琵琶湖総合開発によって変貌(破壊)されていったことを
新旧の写真を対比することで、静かに、しかし力強く訴えていました。

湖畔から何本も突き出すエリ(琵琶湖独特の漁法、一種の定置網)に迫る湖岸堤に目を見張りました。
失われた文化、暮らし、歴史への哀惜、なし崩しにしていくもの
それに間接的にであれ荷担している私たちに、厳しいまなざしが注がれていました。

今湖周道路を使ったサイクリング(ビワ一)が注目されています。
私は軌道に乗って走る気分になるので好きではありませんが
その湖周道路がエリを切り裂いて造成されていく様を写したカットは、
未来へ伝えるべき写真と思いました。
いいものを拝見しました。
帰り道、膳所のオウミ堂によって文庫本を三冊買い、
また西武によって昼ご飯を求めました。
店内は静かにクリスマスソングが流れていました。

午後、山手の霊園に向かい、父の眠る墓の掃除をしました。
霊園のすぐ脇に名神高速道路のサービスエリアがあり
墓参りのあとときどき寄ることにしています。
各地のナンバーのクルマが並び、観光バスからお国言葉が聞こえてくるのは
なんとなく、旅行気分を味合わせてくれるのです。

コンビニ前のテラスで休んでいた私よりちょっと上ぐらいの夫婦。
旦那のほうが曰く「工藤静香と斎藤由貴ってあの辺ややこしいんだよね…」
私は思わず吹き出しそうになりました。
わかるなあ、この感覚(笑)。
ちょっと笑顔になって、文化ゾーンを周回して帰りました。

*比良は時雨れているようです。
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*今年の紅葉も見納めです
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by seta_shijimi | 2016-11-23 13:07 | Comments(0)