カフカ体験

師走がすぐそこに来ていますが、ちょっと寒さは足踏み状態。
仕事場でもスタッドレタイヤにいつ履き替えるかが話題になってはいるのですが
この雨が止んだら、どうでしょうか。
私は基本電車通勤で、雪が降ったら乗らないので、スタッドレスタイヤも持ちません。
帰りの夜道に急に雪が降り出して、ヒヤヒヤしたことはありますが・・・。

まだそんな気配もない帰り道、久し振りにブックオフに寄って本を物色しました。
ブックオフも、読書人口の減少の波を受けてか、かつてほどの元気はありません。
単行本などは、かなり値を下げているように見えますが、お客さんは多くないですね。
今夜は池内紀訳の『カフカ寓話集』(岩波文庫)にしました。

始めて外国文学を意識して読んだのが、たしかカフカ。当然『変身』ですよね。
中学一年生のときでなかったかと思います。これが私のカフカ初体験。
なんとも不条理な物語で、「毒虫」になった青年が、家族に邪険にされるところなど
とくに印象に残っています。

これがまた、なかなかに面白い池内さんの「解説」によると、カフカはこんな人物。

  好んで手紙を書いた。恋人ができると、会うよりも手紙のやりとりに熱心だった。
  同じ日の朝に書き、夕方に書き、真夜中に書き、それでも足りなくて追い書きを
  送ったこともある。
  同じ女性と二度婚約して、二度とも破棄した。相手の女性は結局、べつの男性と
  結婚したが、かつて婚約した男の手紙は捨てなかった。カフカ自身は受け取った
  手紙は全部処分した。だから原書で七百頁もある『フェリーツェへの手紙』は、
  さながら奇妙な書簡体の告白録のように、ひとえに男の手紙のみを収めている。
 
カフカの作品じゃないけど、訳者の作品としては、『ある女流詩人伝』青土社 2012 が
とても印象深いですね。小ぶりの本で、装丁も感じがいい、でも内容は深刻なお話です。



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by seta_shijimi | 2016-11-29 21:02 | Comments(0)