文士の時代

 今日は終日仕事先の建物管理のボランティア。
早春のような日差しのもとで、内外の掃除、庭の草引きに精を出し、
ドアや窓の各部を点検し、鍵穴や動く部分には油を差した。
古い建物の世話は、めんどうだけれど、おもしろい。
新しいものは古くなるけれど、古いものは日々に新しい。

 さて、昨日に引き続いて青山二郎を読んだ。
それにしても民芸運動への手厳しい批判はどうだろう。
北大路魯山人評も辛辣だ。
正規の美術評論ではないけれど、ほら話でもなさそうなことはわかる。
自由な精神、人物の大きさというものなのだろう。
骨董では弟子筋になる白洲正子が解説をしているが最初からお手上げになっていて、
むしろ資料として載る今日出海が書く人物伝が秀逸。
カバーの惹句に「いじり、抱き。そして離れて再度見入って掴み取る」
その先天的な才能をうたっている。
まあ「驚異」というべき人である。

帰りの電車のなかで大岡昇平の「わが師 わが友」をよむ。
こんどは青山がけちょんけちょんで
思わず「これは面白い」と声に出た。


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by seta_shijimi | 2016-12-25 18:24 | Comments(0)