拾いものあり

昨日、上の子が近所を散歩していたところ、窯跡近くで須恵器の坏を拾ってきました。
先日の雨で露頭したらしく、私も子どもの頃から時々拾っていましたが
今までこれほど形の整ったのはお目にかかったことがありません。
時代はちょうど天智天皇が大津に宮を置いた頃とか。

蓋と身がずれないようにする「突起」の部分が、この時代以前は身にあり
これ以降は蓋にあるということで、天地返しをもじって「天智返し」というのだと聞きました。
口がやや欠けているのと、見込みに砂がびっしりと固着しています。
たぶん窯の壁土が降ったのでしょう。もう少し厳しく焼けていたら自然釉になっていたかもしれません。
まるで葉っぱがこびりついたように見える焦げもあります。
成型はあまり丁寧ではないのに加え、やけひずみも目立ち
失敗品として廃棄されたものとみえます。
鑑賞に耐える骨董品にはなりませんが、
素朴なのが好ましく机の傍らに置いて、楽しんでおります。

蛙がが鳴き出しました。午後はゆっくり下り坂のようです。

*1400年ほど前のある日、工人の手を放たれた土器と思うと……。
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*コチラは京阪電車・浜大津川口公園付近にて、派手なラッピングでした。
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by seta_shijimi | 2018-05-06 08:06 | Comments(0)